ジャニーズJr.にリアコな話
突然だけど、あなたはリアコって言葉を聞いたことがあるだろうか。
リア恋。恋愛感情があって本当に恋しちゃうこと。多くはアイドルや芸能人に対して使われる。
「アイドルをガチで好きになってリアコってどんな気持ちなんだろう」
彼(Jr.)を知る前まではそう思ってた。寧ろリアコなんて理解できないという否定的な感情があった。
ちなみに私は『ちょっとしたきっかけ』があって男性がすごく苦手である。近くに立たれると動悸がしたり、話すと赤面して冷や汗をかくから全く喋れない。『ちょっとしたきっかけ』は俗に言う"許されないこと"だと思う。許されないことを全然知らない他人にされた。もちろん内容は法に触れてる。あとは想像に任せる。
話が脱線してしまったが、男性が苦手な私がリアコの彼(Jr.)と出会ったのは一つの番組だった。先輩のバックで踊る彼はキラキラしててかっこよかった。もっと、ずっと、この人を見ていたいと思った。彼に一目惚れした。
私はその日以降、暇さえあればツイッターなどで彼の名前を検索していた気がする。彼は自分と歳が近く、何事にも一生懸命でガムシャラで顔がとにかく好みだった。努力家で誰にでも愛されるような人。その姿は今でも変わらない。
男性が苦手なのに??と、ここまでの話の意味が理解できない人もいるかもしれない。
たしかに男性が苦手なのにライブに行ったりましてやハイタッチするのは矛盾してる気がする。
だけどアイドル(彼)とファン(私)の距離ってそう近くはないと思う。彼が私にファンサしようと視界に入れようと、私が今までどんな人生を歩んできて、私がどんな性格で、私のLINEアカウントやツイッターのユーザーネームなど超能力者じゃあるまいし分かるわけがない。
これは理論的な話。
物理的な話でいうと近い。触れるしハイタッチだって席によってはできる。
彼とハイタッチすることに抵抗はなかった。なんなら嬉しくて自分からハイタッチしに行ってた。他メンとハイタッチできてたかと聞かれればその答えはNOになる。
それは彼のことが本気で好きで触れてみたいという気持ちが存在したからだと思う。
おこがましすぎるけど付き合いたいと毎日考えていた。付き合いたいと思うなら現場に行くのをやめればいいのに、繋がれるように精一杯努力したらいいのに。だけどステージ上で踊ってアイドルしてる彼を見なきゃ死んじゃうかもしれないっていう気持ちもあったし、今もある。
現場に行くと余裕がなかった。
リアコ特有の嫉妬が生まれるからである。彼の対応に一喜一憂してはファンサされた同担を友達と貶したり本当に人として最低なことばかりしてた。
現在は多少の嫉妬はあるものの自分が対応されてないからと言って人のことは貶したりはしない。それは自分に非があるって分かってるから。
彼に干された日は家に帰ったあと泣きまくって次の公演のチケットを買うことで落ち着いていた。悪循環。
もっと会いたいって気持ちがあるからそれなりの金額を使ってしまうし、リアルが疎かになって友達も何人か失った。
アイドルなんかに恋するもんじゃない。
アイドルに恋したら辛いことだってある。
付き添いで入ったのかな〜って思う人に彼が目の前の私を無視してファンサしてたときとても死にたくなった。
でもそんな気持ちになっても彼のことが大好きだから彼に会わないでつまらない生活を送るより、会って無視されて死にたくなるほうがマシ。
今の自分の中には応援したいという純粋な気持ちはなく、欲求のままに突っ走ってる。
彼からしたら純粋なファンもリアコのファンもオリキも、ファンという一括りにされるならなんだか悲しくなる。でもそれが事実だし好きになってしまったのはしょうがないと受け止めるしかないと思う。
アイドルにリアコってそんなに悪いことだと感じてないから周りに呆れられても私は傷つかない。
もし周りの友達に私と同じような境遇だったり、アイドルにリアコだったりする人がいるならば口出しせずに、うんうんそーだね と頷いてあげるくらいが丁度いい。たとえその友達の言ってることがめちゃくちゃでも理解しがたくても。
少なくとも私は楽だ。"リアコ状態"に反論されたり外野の意見を永遠に聞かされたりしなくても済むから。意外と当の本人しか分からない気持ちだってあるから。
叶わない恋をするのはしんどい。
しんどすぎる。
今日も彼のことを何度も考えた。昨日も考えたし明日も考えるだろう。
男性と喋ったらおそらくドキドキが止まらなくなってしまう、彼と会うのもドキドキする。ドキドキの意味は全く違うけれどね。
たくさんの良い思い出も、思い出したら辛くて泣きそうになる思い出も全部彼が作ってくれた。この先もぜひ作り続けてほしい。
しんどいけどいいんじゃない?
リアコは別に犯罪じゃないんだし。
と、自分に言い聞かせて今日も頑張ろうと思う。大好きな彼に会うために。